INDEX
【劣等感を持ったドモリ(吃音症)青年の人生が180度変わった魔法の言葉】
こんにちは!山崎です。
今日はですね、マーシンさんのエピソードで劣等感を持ったドモリ(吃音症)の青年が人生180度変わった魔法の言葉があるということでそのストーリーを中心に話していきたいと思います。
では、よろしくお願いします。
育ったところは過酷な言葉の環境だった
では、最初にそのY君がどんな状況だったかお話しますね。
Y君は、ある会社社長の一人息子さんだったんですが、勉強とか仕事とかがそんなにいろいろできるタイプではなかったんですね。そしてこの親父さんというのがまた口が悪いというか、言葉がひどいというか、Y君は小さい頃からいろいろ罵声を浴びせられてきたんですよ。
「お前は、なんでこんなこともできないんだ。お前は、なんでそんなにバカなんだ。ダメだろ、そんなことしてたらバカ野郎」とか何かと文句言ったり、セルフイメージ下がるようなことばかり言ってたんです。
Y君が私に会った時は34歳くらいだったんですが、もう目は虚ろだし態度は自信なさそうでいつもオドオドしている。
当時は、彼の親父さんはマンションの管理会社をやっていたのでY君は主に掃除の仕事をしていたんです。それで私とも縁ができた。
う~ん、なるほど、なるほど。
そしてY君を修行のためにうちの会社でしばらく預かることになったんですよ。
まあ、その方がY君にとってもぜんぜんいいだろうなと私も思ったんですけどね。
あの親父の元にいる限りY君に未来はないなと思っていたので(笑)
う~ん、まあそうかもしれませんね~。
そして、うちで早速仕事をやってもらうことになったんですが、確かに仕事がよくできるという印象ではなかったんですが、Y君のいいところはすごく心が純粋なんですね。
そして一途なところがあって一生懸命仕事をやりたいって気持ちはすごく伝わってきたんです。
仕事能力は、具体的にいうと例えばうちのスタッフがトイレの掃除をしたらだいたい一つ30分くらいで終わるんです。ただY君にやらせてみるとだいたい3~4時間かかるんです。
だからこちらとしてはコストパフォーマンスを考えたら話にならないんですが、まあリハビリだと思って好きなようにやらせるようにしたんです。
しかし彼の仕上げたトイレとかはまあ見事な仕上がりになるんですよ。
30分で仕上げろって指示を出したら多分ボロボロな出来になるんです。
しかしとにかく納得のいくようにやらせてみると他の誰よりも綺麗に文句のない仕上がりにしちゃうんです。
それはそれですごいねえ~。
言葉が変わるとセルフイメージが変わる
しかし私は、ちょっと気になる彼の言葉があったんですよ。
それは彼に話しかけると必ず最初に「すみません」っていう言葉から会話を始めるんです。
例えば何か仕事を教えると「す、すみません。はい。わかりました」とか。
「今回は、よくできたね」とか褒めると「す、すみません。あー、そうですか。ありがとうございます」みたいに言うんです。変でしょ。これって。
「すみません」っていう謝る言葉をつけるんです。
ああー、いますねよね。そういう人は。
ああ、これは親父がガミガミ言うたびに「ごめんなさい」とか「すみません」って繰り返し言ってた言葉がクセになってしまったんだって思ったんですよ。
そしてある時にY君に言ったんですよ。
「Y君さあ、いつも最初にすみませんって言ってるよね。でもこちらは謝ってもらいたいような事は話していないよね。だからみんなにいろいろ教わった時や助けてもらった時なんかもすみませんって言いそうになったら、まずそれ言わないで代わりにありがとうございますって言ってごらん。全部それで通用するはずだから」何か教わったら「ありがとうございます。わかりました」とかヘルプしてもらったら「ありがとうございます。助かりました」とかね。
そしたらY君は「す、すみません。あ、いや。ありがとうございます。すみません」って言ってました(笑)
ほ~、なるほど。そうなんですね。
でも最初の頃はなかなかうまく言えなくて「す、すみません。いや違った。ありがとうございます。わかりました。」みたいな感じだったけど元々すごく真面目な人だったので彼はずーっと真剣に取り組んで続けていきましたね。
するとどうなっていったかというとだんだんこの「ありがとうございました」が板についてくると彼の仕事がどんどん速くなっていったんです。
そして仕事への取り組みもより深くなっていきましたね。
ある時なんかは、洗濯機の奥の方の手が入らない隙間の埃を取るために前日から竹細工の道具を自分でつくって持ってきたりと他のスタッフがやらないようなこともどんどん積極的にやるようになっていきました。
だいたい彼は半年くらいうちにいたんですが、最後の方は彼の仕上げたトイレなんかは私がチェックしに入ってみるともう涙が溢れそうになるような感動の仕上がりになってるんですよ。
それはまるで人間国宝のつくった芸術品を堪能するような感覚になるくらい素晴らしかったですね。
参考記事
それはすごいなあ。
その後彼はうちを卒業してから元々やりたかった介護の仕事についたんですよ。
そしてその職場が自宅から遠いところだったので寮に入ったんです。
それで親父さんとは離ればなれになってよかったんですけど(笑)そのおかげでその後どんどん伸びていって主任の役職を任せられるように出世していったんですよ。
私は、彼の人生を見て言葉一つでこうも人生が変わっていくんだなとつくづく学ばせてもらったって感じです。
「すみません」ってけっこう日本人は使うんですよ。
これを「ありがとうございます」に変えるだけで人生がこれほど変わるんだと痛感しましたね。
参考記事
そうだね。
口ぐせって人それぞれあるよね。
口ぐせがその人をそっちの方向に持っていっちゃうっていうことはあるね。
自分にとって使うべき言葉、避けるべき言葉
僕は、今の話きいていて思い出したことがあるんですけど、僕は「頑張ります」って言わないようにしてるんですよ。
これは何でかっていうと「頑張ります」っていうと「え?じゃ、今まで頑張ってなかったの?」ってなりますよね(笑)これ基準値が超低いことになるんですよ。
これ優秀な人なんかはチェックしてるところけっこうありますよ「頑張ります」っていう人って基準値低くて仕事で使えないって思われる。
本当にできる人って「頑張ります」って言わないんですよ。
だから僕がコンサルとか人に何か教える時にけっこうこの辺は言ってますね。
「基準値をあげれば自然と実力上がるから」って。
あとは「すごいですね」って言わないようにしています。
これも「すごい」って思った時点で自分とは別のことと認定してしまう場合があるんですよ。
すごいっていうのは、この人にはかなわないなあとか自分には到底無理だなあっていうメッセージ性が入ってしまうので、自分はこのすごい人のようにはなれないっていう感じになってしまうというところから僕は使わないようにしていますね。
その言葉を使わないだけでも一定の効果があるってことだね。
そうです。
使ったほうがいい言葉と使わない方がいい言葉を「知る」これも知っておくってことが大事なことになるんだね。
そうですね。
だから先ほどのマーシンさんの話の「すみません」っていう言葉にとらわれていたのを「ありがとうございます」に変えるだけでも効果があるって言葉って不思議だなと思ってやっぱり力があるんだなと思いましたね。
あとは言葉って使う人がどういう思いで発しているかによってだいぶ違ってくると思うんですよ。
同じ言葉であっても動機づけが違うとまったく違うことになる。
だから自分にとっていい動機づけの言葉であればさらにそこに思いをこめてみるっていうのもあるよね。
しかし、自分の口ぐせってなかなか自分ではわからなかったりするから、録音とかは普通しないけど周りの人に聞いてみるっていうのもいいかもね。
具体的な言葉は、人の心に残りやすい
私なんかはよくうちのカミさんに「あなたは例えば、例えばって言い過ぎ」って注意されます(笑)
常日頃、たとえ話ばっかり考えてるからね。
でもそれはいい事ですよ。
僕がビジネスで心がけていることもそういうところなんですよ。
抽象的なことよりやはり例え話とか具体例なんかがないとなかなかスーっと入っていかないんですよね。
口ぐせを日頃からちょっと意識してみようってことだね。
不必要な口ぐせを消去して必要な口ぐせを増やしてみようっていう感じかね。
一般的には、「ありがとう」とか「ツイてる」とかっていいって言いますよね。
言葉を発するときに形から入ると気持ちが入ってくる
万能な言葉ではあるからね。
だから最初はとりあえず形からでもやってみるってことかもね。
参考記事
そうですね。
でも形から入るって大事ですよ。
形が変わると結局気持ちがついてくる。
Y君なんかも言葉が変わり、気持ちが変わり、その気持ちが行動に入っていったことで仕事の精度があがったっていうプロセスがあったかなと思いますね。
今日は、そんなところですかね。
では、ありがとうございました!
まとめ
・幼い頃からの親からの言葉は本人のセルフイメージに大きく影響する
・日頃よく使う口ぐせを意識して変えることで驚くほど自信がつく
・不必要な言葉を使わないだけで自分を向上させることができる
・まずは形から入り実践してみる。あとからちゃんと気持ちが入ってくる
この記事は音声でもお聴きいただけます!
*1日一回、応援よろしくね!*
考えるな!ポチっとするんだ!
(*・_・)σ @